『スタディ§ステディ』感想・攻略順

●推奨攻略順　好きな順番でOKです。
　　※攻略難易度は簡単です。

あらすじ
「まもなく愛鷹、愛鷹、お出口は左側です」
　うたた寝してしまうほど暖かかった電車を降りると、雪国と呼ぶにふさわしい景色が広がっていました。
　季節は12月上旬。冬真っただ中とはいえ、この冷え込みは想像以上です。

クーグル「先ほどから、お体が震えているようですが」
　主人公のスマホはクーグルと呼ばれる人工知能(AI)が内臓されていて、ナビゲートや調べもの、更には会話の相手にもなってくれます。

　駅から歩いて公園と商店街を通り抜けると、雪におおわれた大きな一軒家に到着します。
「こんな雪深い町で、今日から一人暮らしか」
　祖父母が生前に住んでいた父の実家で、今日から新しい住み家となる場所です。

　そして明日から伊呂波学園の２年A組に転入する主人公。いったい彼にはどんな学園生活が待ち受けているのでしょうか。

感想・レビュー
　まず『スタディ§ステディ』の感想を一言で表現すると「演出はとても素晴らしい」です。今作ではE-moteが使われていて立ち絵は動きます。背景も美しく、枚数も多いです。服装もよく変わりますし髪型まで変わります。
　ヒロインを可愛く魅せる為の仕掛けは十二分に発揮できていました。

　また物語に登場する各ヒロインからのラブレターが、パッケージに封入されています。そのラブレターの内容とシナリオがリンクする演出も楽しめました。
　演出に関しては迷いなくS評価を付けさせていただきました。

　問題なのは物語です。キャラゲーにシナリオを求めるのはご法度なのですが、余りにもお粗末です。このブランドは「PRIMAL×HEARTS」と「お家に帰るまでがましまろです」の２作を過去に攻略しましたが、そこそこ楽しめました。

　しかし『スタディ§ステディ』の発売で、ま～まれぇどは今まで築き上げてきたブランドイメージを相当に低下させてしまったのはないでしょうか。
　特に個別ルートは内容が無いに等しく、シナリオの辻つまを合わせる為の嘘くさい内容。物語に少しでも期待している人は今作の購入を見送るべきでしょう。

●その他の感想です。
　まずシステムですがE-moteを搭載していることもあり重いです。私のPCはメモリ8GのCOREi7のノートなのですが、それでも一度落ちました。PC内に負荷がかかっていたようで、再起動をかけたら直りました。

　演出ですが上述の感想で記した通り、文句の付け所がないくらいです。ただその分イベントCGやHシーンにE-moteが充てられてなかったのが残念でした。
　スタディ§ステディの絵はとても綺麗です。特に夜の雪深い小道に街頭が照らされてる背景は、雪の降る演出と相まって素敵でした。

ヒロインの紹介及び感想です。
「掛川 葉月」　天城女子２年
　愛鷹商店街にあるコンビニ「JAMSON」を家族で経営しています。そのコンビニで主人公もバイトすることになり、葉月と仲を深めていきます。
　ただしこの攻略ルートのシナリオは、スタディステディの評価を大きく下げる内容でした。

「御前崎悠羽」　伊呂波学園３年
　おばあちゃん子ということもあり現代の常識と外れた言動が可愛い悠羽です。また普段は正義感が強く凛としていますが意外と嫉妬深い等、ギャップ萌え的な魅力を持っています。
　この攻略ルートでは徹底的に年下男子を可愛がる姉キャラクターを打ち出して攻めてきます。

「舞阪 茉衣」　伊呂波学園１年
　裁縫ができたり染み抜きの知識を持っていたりと家庭的な茉衣です。反面、運動は苦手です。
　前作のましまろネタが多く、そうゆう部分では楽しめました。シナリオは云々ですが、茉衣がとてもいい子であることが分かる攻略ルートです。

「来宮なのか」　伊呂波学園2年　クラス委員　クラスメイト
　家は愛鷹商店街で動物病院を経営しています。弱っていた野良猫を拾って来宮動物病院に連れていった主人公。野良猫の診察料は市から補助金がでるとのこと。そんなの聞いたことありません。
　このシナリオを成立させるために、その場のノリで書いたとしか思えないお話でした。

●総合評価
　演出しかり、新しい試みにチャレンジするメーカーは応援していきたいのですが、あまりにもシナリオがひど過ぎます。.これでは応援のしようがありません。
　この素晴らしい演出と絵に対して、この思いつきを羅列しただけのシナリオは、本当に勿体無く感じました。

　しかしヒロインを魅せるという意味では良く出来ていると思います。今作『スタディ§ステディ』はシナリオなんてどうでもよくて、ただひたすらにヒロインとイチャラブ＆Hをして学生生活を謳歌したい人におすすめです。

　最後まで「『スタディ§ステディ』感想・攻略順」を読んで頂きましてありがとうございました。

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