
評価 A-
【シナリオB 面白度A 演出A 絵A キャラA システムS 音楽B H度A プレー時間 短い】
作品名 9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ Episode3 Haruka Kousaka
メーカー名 ぱれっと
ゲームディスク容量 3.0GB(ディスクレス可)
ジャンル ロープライス 主人公ボイスあり 続編 タイムスリップ
●Attention!
今作「はるいろ」は9-nine-シリーズの続編(3作目)です。
よって1作目「ここいろ」&2作目「そらいろ」を攻略してから今作「はるいろ」をプレイして下さい。
前作未プレイの人は→『9-nineシリーズ「ここいろ」&「そらいろ」感想』
●推奨後略順 一本道シナリオでヒロインは香坂春風のみです。
前話までの復習
白蛇九十九神社の神器がメビウスフェスの時に起こった地震で壊れたことにより、異世界と現代を繋ぐ時空のゲートが開いてしまいました。
その為に異世界組織「セフィロト」からアーティファクトという不思議なアクセサリーが現代へ流出してしまったのです。
その流出したアーティファクトは人々に不思議な力を与え狂わせます。よってそのゲートを閉じない限り、現代での混乱は続くことになります。その混乱の一つに、人が石像になってしまう猟奇殺人「人体石化事件」があります。
その事実を知った新海翔と九條都は、セフィロトからアーティファクトを回収する為に現代へやってきたソフィーティアと手を組み、石化事件の犯人「魔眼のユーザー」を探すことになりました。
そして翔が辿り着いた場所は白蛇九十九神社。そこには妹の天を人質にとった3人が居ました。一人はフードで顔を隠した女「ゴースト」。もう一人は白泉学園の先輩「香坂 春風」。真ん中にはリグ・ヴェーダの司令官「高峰 蓮夜」です。
果たしてこの中に、魔眼のユーザーは居るのでしょうか?
今作「9-nine-はるいろ」のあらすじ(ネタバレなし)
リグ・ヴェーダの目的はAFユーザーのユートピアをつくることです。その為には人殺しはやむなしという考え方を持っています。
しかし春風はこの考え方に賛同できず、リグ・ヴェーダを抜けようか考えていました。それを知った翔は春風を味方につけようとします。
その結果、春風は翔の作戦に協力することになります。
春風「翔様、心の準備はよろしくて?」
翔と春風は気を引き締めて、高峰とゴーストが待つ白蛇九十九神社へ再び足を運びました。この作戦が失敗すれば翔は生きては帰れないでしょう。
果たして翔が属するヴェルハラ・ソサエティは天敵であるリグ・ヴェーダに勝てるのでしょうか?
親友の深沢与一とソフィーティアの関係とは?
不明だった翔の能力は、この今作「はるいろ」で判明するのでしょうか?
感想・レビュー
まず「9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ」の感想を一言で表現すると「物語は細部にわたり作り込まれてる」です。
伏線の回収が丁寧なのは勿論のなのですが、今作を攻略していくとキャラクターたちの設定などの細かい部分まで意味を持たしている事が分かってきます。
例えばヒロインの春風はぼっちでオタクで・・・という設定なのですが、それは彼女の過去から派生していて、それが原因でこんな行動を起こしていて、彼女の能力はここから来ていてetc
物語を進めていくにつれて、香坂春風という一人の女性像が徐々に出来上がっていく感じです。
ただシナリオは相変わらず軽いです。そこはミステリーなので仕方ありませんが、たぶん一カ月も経たないうちに前作同様、内容を忘れてしまうと思います。
もう少し物語にメッセージ性を持たしても良いのではないでしょうか。
その他の感想です。
システムは前作同様に文句の付けようがありません。非常に使いやすいです。
BGMのほとんどは前作の流用だと思います。
絵も綺麗でキャラクターたちの表情もよく変わり、演出は良いと思います。
Hシーンはアニメーション演出です。ただ一番の抜きどころであろう授乳の手コキシーンが、なぜか静止画だったのは残念でなりませんでした。
ヒロインの紹介及び感想です。
「香坂春風」 白泉学園3年 オタク コミュ障
二重人格です。一人は男性が苦手で極度の引っ込み思案です。もう一人はお姫様気質で、能力を使い男子学生たちをはべらして街を闊歩しています。
つまり彼女の能力は異性を思い通りにさせる能力?と思いきや...ネタバレになるので記しません。攻略して確認してみて下さい。
●総合評価
今作「はるいろ」の中では、印象深いシーンが2つありました。
一つ目は正義を振りまいていた主人公でさえ、能力を手にしてしまうと人が変わってしまいそうになるシーンです。
昨今、毎日のようにニュースを賑わしている汚れた偉い人たちも、昔は綺麗な心を持っていたんだろうなって...そんなことをふと思いました。
もう一つはリグ・ヴェーダの司令官が翔にお願いして一緒にお弁当を食べてもらうシーンです。ボクも基本ぼっちなので司令官の気持ちが痛く伝わってきました。
こうゆう何気ない胸がキュっとなるシーンや、プレイヤーへのメッセージ性がもう少しあれば、今作「9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ」の評価も、より上がったのではないでしょうか。
2020年春には次作「9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと」の発売が予定されています。いよいよソフィーティアの正体が明るみになると思われます。
今作「はるいろ」の終わりに登場したソフィーティアの本体は、シルエットでしたが「灼眼のシャナ」に登場するヘカテーに似ていました。どんな美少女なのか楽しみです。間違いなく次作も購入すると思います。

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最後まで「『9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ』感想・攻略」を読んでいただきましてありがとうございます。
