
評価 B+ ※エロゲランキング67位(2019年2月現在)
【シナリオB 面白度B 演出A 絵A キャラA システムS 音楽A H度B プレー時間 41時間(長い)】
作品名 / メーカー名 RIDDLE JOKER (リドルジョーカー) / ゆずソフト
ゲームディスク容量 6.44GB (ディスクレス可)
ジャンル 大容量、妹、主人公強い
その他 修正パッチあり
推奨攻略順 (羽月→七海→千咲→茉優)→あやせ
※千咲はサブキャラの為、ヒロイン一人攻略後に開放。
※カッコ内は私のおすすめですが、好きな順でもOKです。
※あやせはメインヒロインの為、ラストを推奨します。
※攻略難易度は中です。(ノーマルエンドあり)
あらすじ
8月下旬のショッピングモール。ジメジメとした熱帯夜の中、突然、在原七海の声が俺のため息を遮った。
レヴィ9「見つけた! 対象は白実通りを南下中」
少年を追い、たどり着いた先で俺たち兄妹は物陰に隠れた。U字ロックが取り付けてある原付があっさりと動く。前でも後ろでもない。真上だ。
レヴィ6「あの少年はアストラル使いだ」
鷲逗研究都市にある橘花学園は、能力の有無に関わらずアストラルについて一緒に学ぶ事ができる。情報局特別班室長でもある父親「在原隆之介」は、諜報員の兄妹に次の任務を言い渡した。
隆之介「全寮制の橘花学園に潜入して学生として馴染め」
特急電車に揺られて1時間ちょっと。そこからライトレールに乗り「橘花学園前」で下車する。やや小柄だが対照的に胸は程よく大きい。そんな学生会長が正門前で兄妹を出迎えてくれた。
あやせ「ようこそ、橘花学園へ!」
感想・レビュー
まずリドルジョーカーの感想を一言で表現すると「共通ルート序盤は面白かったんだけど・・」です。
主人公は非公開組織の諜報機関で働いていて、学園へ潜入捜査を命じられる。しかも強い。そして秘めた能力を持っている。これだけでも心躍らされる設定です。更にヒロイン達はみんな可愛くて、メインヒロインは隠れ貧乳。
共通ルートの半ばまでは、ゆずソフト唯一の傑作「DRACU-RIOT!」を超えた?と胸騒ぎが止まりませんでした。
しかし共通ルート終盤へ向かうにつれて徐々に失速し始めます。そして個別ルートの内容は薄く、無駄にシナリオが長い。やはり近年のゆずソフトでした。
リドルジョーカーを購入するプレーヤーの目的を考えると、ヒロインの魅力ありきの萌えシナリオで事が足りるのは理解しているのですが、何せ勿体ない。
ドラクリの亡霊に取り付かれた私は、ゆずソフトの新作が排出される度に同じ事を繰り返し言っています。
逆に言えば、信者をターゲットにしたゆず作品にとって、深いシナリオはむしろ邪魔でしかないのかもしれません。
そしてメーカーが求めているのは、こだわりのあるシナリオではなく、融通の利くライターなのでしょう。
その他の感想です。
まずシステムですが、これ以上は望めません。素晴らしいシステムです。何でもあります。
画像も前作「千恋*万花」に続き解像度1920×1080のFullHD対応です。
演出ですがいつものゆずソフトです。キャラクターの魅力を最大限引き出そうという配慮が随所に感じ取れる演出です。特にSD絵の差分が多くなり、より可愛さの表現に拍車がかかっています。
しかしせっかく主人公が強い設定なのに、バトルシーンなどの演出が貧相だったのはとても残念でした。
ヒロインの紹介及び感想です。
「二条院羽月」 学生兼寮長 クラスメイト 2年A組
由緒正しい家柄で、父親は警視監。そんな事もあり羽月は正義感溢れる性格をしています。反面、Hな妄想ぐせがあったりと可愛い面も垣間見る事ができます。
この攻略ルートは羽月の性格通り、正義を主眼に物語が作られています。
「在原 七海」 妹 1年A組 レヴィ9
兄と違って成績は優秀で、特に情報処理能力は他者を抜きんでています。反面、運動は苦手で人見知りをするオタクで親近感が湧いてきます。ここで七海の悲しい過去(闇)が明らかになります。
CV「くすはらゆい」さんに「お兄ちゃん」と呼んでもらいたい人は攻略してみて下さい。
「壬生 千咲」 サブキャラ 1年A組
七海とはクラスメイトで親友。アストラル能力は保持していなく一般人です。友達の為に親身になれて、明るく元気でとてもいい子な千咲です。
サブキャラルートなのでシナリオは本編との関連性が薄く、ロリゲーマー以外の一般エロゲーマーは飛ばしOKです。
「式部 茉優」 3年
2年留年していて3年生は3回目。つまり暁や他の面々とは年齢が離れています。このリドルジョーカーの核心に少しだけ触れる物語なので、攻略順はラスト前を推奨します。
CV「西園 純夏」さんは安玖深音さんのようです。茉優の姉キャラにとてもマッチした素敵な声です。
「三司あやせ」 学生会長 2年A組 クラスメイト
あやせの体の秘密を知ってしまった暁は、あやせの護衛をする事になりました。あやせは何故狙われて、誰が狙っているのでしょうか。またあやせは何を隠しているのでしょうか。
このリドルジョーカーの集大成ルートなので、ラスト攻略は必須です。
●総合評価
キャラゲーにシナリオを期待するのはご法度なのですが、上述の感想レビューで記した通り、ホントにいいところを突いていたので勿体ないと思いました。
個別ルートにて中だるみ感が否めないは、長い尺の割にシナリオが浅い事が原因だと思います。例えば羽月ルートではもっと正義について語って欲しかったし、七海ルートでは血の繋がりについて追及して欲しかったです。
せっかくの設定が生かされていない箇所が、シナリオ上や演出面でも多々見受けられます。
ごちゃごちゃと批判を含めて記してきましたが、純粋にキャラの可愛さを堪能する目的でリドルジョーカーを攻略させるのでしたら、メーカーの思惑通りに満足できるでしょう。
絵、システム、演出、シナリオの全てがヒロインの可愛さを引き立てる為に作られています。

最後まで「『RIDDLE JOKER (リドルジョーカー)』感想・批評・攻略順」を読んで頂きましてありがとうございました。